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社員の主体性を育てるには?【竹本塾 人材育成のタネvol.37】
2024.12.05
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多くの企業が社員の主体性を重要視していますが、なかなか思うようにはいかないようです。
今回は主体性のある社員を育てるために企業ができることについて解説します。
主体性とは、「自分なりに考え、自らの意思で行動に移し、自ら結果に責任を持つ姿勢や能力」のことです。
経済産業省は2006年に人生100年時代に必要な能力として、社会人基礎力を提唱しており、
その中で主体性を必要な能力の1っとして取り上げ、物事に進んで取り組む力と定義しています。
主体性のある社員の特徴として、自身の言動に責任感がある、能動的に行動する、何事にも積極的に取り組む、
分からないことを知ろうとすることが挙げられます。
では、なぜ社員は主体性を発揮できないのでしょうか。
●要因①:失敗が許されない組織文化
組織や上司が原因で、本来は主体性があるにも関わらす発揮できないという人もいます。
その原因の一つが、失敗が許されない組織文化です。 失敗が許されない組織は、変化を嫌う企業です。
このような組織では挑戦が生まれず、事なかれ主義が蔓延しています。
その結果、主体性がある社員でも行動しないことが得になってしまい、主体性を発揮しなくなるのです。
●要因②:周囲に協力者がいない
仕事で結果を出すためには、周囲の人に協力してもらうことが必要です。
そのため上司に言われたことしかしない人など、
周囲に協力者がいない場合も主体性を発揮しようとしても結果を伴わせるための行動が不十分になってしまうことが多いのです。
●原因③:上司が部下の意見を聞かない
上司が部下の意見に耳を貸さず、部下を上司の決めたことを実施する部隊と考えている場合も主体性を発揮することが難しいです。
特に、元エースプレイヤーだった管理職がこの傾向になることが多く、結果を出してきた自分の考えが正しいと思い込んでしまいがちです。
では、どうすれば社員の主体性を高められるのでしょうか。
●対策①:失敗を恐れずにチャレンジできる環境を作る
まずは、失敗を恐れずチャレンジできる環境を作ることが必要です。
そのため、できるだけ社員の意見や考えに耳を傾け、前例がないという理由で却下するのではなく、
目的達成にはさまざまな手段があるという柔軟な見方をするようにしましょう。
自身の意見が考慮されていることが分かれば、社員は活発にアイディアを出し合い、責任感を持って業務に取り組むようになります。
●対策②:部下に業務の一部を任せる
業務を任せて成功体験を積み重ねるようサポートすることも必要です。
仕事を丸投げするという意味ではなく、業務の一部を任せる、またはやり方を任せることです。
上手くできたところはしっかりと褒めてください。
成功体験を積み重ねることで、業務に対するモチベーションを高め、主体性を発揮しやすくなります。
●対策③:コーチングを行う
コーチングで社員の中にある考えを引き出すことも大事です。
自分なりに考えるクセがない人には、コーチングが効果的な施策となります。
ただし、新人社員にコーチングをしても引き出しが少なく、
何も考えが浮かんでこず的外れなことを言ってしまうので、フィードバックやティーチングとの使い分けには注意が必要です。
●対策④:目標設定に主体的な行動を含める
社員の目標設定に主体的な行動を含めるのが、最も即効性がある方法です。
定量で主体性は測定できないので、
目標に対してのプロセスとして、主体性を持って施策を推進できたら加点するなどの形式にすると良いでしょう。
●対策⑤:ポジティブな言葉や表現で伝える
部下の言動・行動の良い面に注目し、前向きな言葉や表現で伝えるというポジティプフィードパック手法も有効です。
部下が主体性を発揮したと感じたら、その結果の良し悪しにかかわらず、
まずはポジティプな言葉でその主体性に関する行動や言動を褒めてあげましょう。
その積み重ねが、部下の主体性を高めることにつながります。
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