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新卒1人当たり、どれぐらいの採用費用がかかるの?【新米人事の備忘録vol.6】
2024.02.27
- 新米人事の備忘録
- 竹本塾・竹本図書館
【目次】
①岡山県の企業様たちはどの程度かけているのか?
②全国平均の数値はどの程度なのか?
③どのように手を打っていけば良いのか?
①岡山県の企業様たちはどの程度、新卒採用に費用をかけているのか?
会社とは、大体は単独で事業が完結せずに他の企業のサービスと結びついて価値を提供していることが多いです。
単純な勝ち負けのみの世界で終わらず、有機的に結びつき、協力し合って経済が成り立っています。
特に地場企業にとっては、この連携が非常に重要な、事業の構成要素にもつながることが多いです。
しかし新卒採用においては、限られた「今年度の新卒人材」という資源を、現代では地域内外どころか国内外含めて獲り合いをする関係性に変貌します。昨今は採用競争がますます激化しておりますが、実際どのくらいの費用が掛かっているのでしょうか?
弊社SWITCH WORKSでは、2024年2月19日に無料公開セミナー
「岡山新卒100名調査で見えてきた新人の早期戦力化に絶対押さえるべきポイント」を実施いたしました。
その際に、お申し込みいただきました岡山に所属する人事担当者、計20社・22名を対象に、新卒採用にどの程度費用をかけられているのかお伺いしました。
結果としては非常にバラつきがあり具体的な把握までは掴めませんが、裏を返せば会社規模や事業内容で様々に分かれてくること、仮に自社が費用をかけないとしても他社は多くの費用を使って採用競争のマーケットにアプローチをしているといった推測ができるかもしれません。
②全国的な採用コストの平均はどの程度なのか?
人材獲得の争いは、自社の規模に関係なく全国・全世界で行われております。
では、全国的な採用コストについてはどのような様子なのでしょうか?
就職みらい研究所(株式会社リクルート)の「就職白書2020」(p11)によれば、 2019年度新卒採用および中途採用1人あたりの 平均採用コストは、新卒採用:93.6万円・中途採用:103.3万円という結果が公表されております。
そこから5年経過していることを踏まえますと、「採用氷河期」と評される現在では競争がさらに激化しており、採用の平均コストも恐らく上がっていくことが予測されます。
③どのように手を打っていけば良いのか?
採用の費用はただ悪戯に使ったとしても、情報が氾濫しているといわれる現代では徒労につながるリスクも大きくなっています。
ここで重要な事は“岡山に就職した新社会人たち”は、実際のところ就職活動を行う際に何を見て、何に困っているのかを知ることです。
まず、弊社で行った2020年から2023年度までの新入社員対象(n=各年およそ100)の4月頭の調査では、下記の結果となりました。
結果を見たところ、もっとも多い苦労は「自分に合いそうな企業をどう探せばいいか」という点が、一貫して上位に挙げられています。
続いて、2024年2月に実施した24年卒の内定者対象(n=21)に行った調査では、どのようになっているのでしょうか。
こちらでも同様に、「自分に合いそうな企業をどう探せばいいか」が最も多い回答結果であった他、2023年度から選択項目につけ加えた「企業選びの判断材料や魅力、差別化のポイントがわからないこと」もかなり上位に挙がっていました。
これらの結果を踏まえると、就職活動で企業選びを行う学生側にとって企業とは、どこも同じに見えていて比較が難しい、実態をイメージしにくいモノと認識されている可能性が高いです。
ここで重要だと考えられるのは、現代の高度に情報があふれている環境において、企業側からの情報提供が八方美人で当たりざわりのない内容であると、就職活動中の学生からはただの薄っぺらい企業情報としか見られない可能性が高いということです。
さらには、事前提供する情報が八方美人かつ情報を限定的に見せているのであれば、仮に採用できたとしても新入社員は「リアリティ・ショック:入社前の期待と入社後の経験とのギャップや落差による失望感」を感じる可能性が非常に高くなり、早期離職の可能性も跳ね上がります。
※詳しい解説はコチラ:新人が突然に「会社を辞めたい」と言い出す最大の原因とは?【新米人事の備忘録vol.3】
SWITCH WORKでは、弊社と連携して活動しております「コミュニティ・ラポール」と共に、採用活動のご支援をさせていただいております。
もし岡山で採用にお困りがございましたら、ご気軽にご相談ください。
また、新入社員側からの企業への魅力として、現代では「自分がこの職場で成長できるのだろうか」という視点が非常に強くなってきております。『リスキリング』という言葉が今トレンドになっているように、入社後の社員に学びの機会や環境があるのかどうかは企業の魅力にとって大きな要素であると考えられます。
弊社SWITCH WORKでは、異業種交流型研修「SWITCH WORK ACADEMY」にて毎月6講座以上・年間約80もの講座を開催しております。
階層や研修テーマに応じて様々な内容が揃っており、ご参加いただいております企業様の中には「アカデミー講座を受講し放題となるプラン」を用いまして、社内の福利厚生の一環としてご利用いただいております。ぜひ一度、ご確認くださいませ。