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仕事が複雑でよくわからない!【偉人の名言に相談しよう,vol.3】
2023.06.27
- 竹本塾・竹本図書館
色々とごちゃごちゃしていてワケが分からない!
皆さまは、自分が抱えている業務を3行にまとめて説明することはできますか?
一見、簡単そうな質問です。
しかし、その業務がなぜ必要なのか・何を具体的に行うのか・どのような手順で・関係者は・何がいつまでに・etc…と深堀りしていくと、よく考えればとても複雑な事を行っていることが分かってきます。
もし、何か物事につまづいたり上手くいかなかったりと、困難に直面した時の大体は、悩みのタネはとても複雑に感じていることがほとんどだと思います。
そのような時には、どうすればよいのか?
今回は「近代哲学の祖」とも呼ばれる、とある偉大な数学者の言葉をご紹介します。
「難問は、分割せよ。」
この言葉は、17世紀に活躍したフランスの哲学者であり、数学者であるルネ・デカルトが残した名言です。
要するに、複雑で難しいと感じているのならば、まるで絡まったコードやイヤホンの線ををほどくように、1つずつ細かく分解して考えてみたらよい、という意味です。
このデカルトの最も有名な言葉は「我思う、故に我あり。」という、非常に哲学感があるものですが、
(※世の中のあらゆるモノは本当に存在するのか、それとも自分の幻覚や妄想かどうか、本当に確証を持つことは出来ないけれど、唯一この考えている自分自身の意識だけは確実に存在する!と、いうような意味)
一方この言葉は、日常の中で意識しやすい考え方なのではないかと思います。
・・・とはいえ?
「それでは、複雑な難問は分割しましょう」と言われても、それが難しいから困っていることが大体です。
そこで今回は、本記事の筆者がよく行っている整理の方法をいくつかご紹介いたします。
1.紙に書き出してみる
ひとつは、今自分が分かることを片っ端から紙に書き出していくことです。
これは感情のコントロールやストレス対処の一環として今の感情を書き出す「筆記開示法」とつながる方法です。人間が考えごとをする脳のキャパシティーには限界があるため、紙の上にどんどんわかっていることや思いついたことをドンドンと書き出して脳の中身を紙の上に移していくことで、自然と整理がされていきます。
心理療法では8分間以上書き続けることが多いですが、仕事でやらなければならないことの整理をするためなら、ほんの短い時間書くだけでも改善されると思います。
2. マインドマップ・樹形図などに図示してみる
ひとつは、構造を図として書いてみることです。
これは主に全体像がどのようになっているのかを把握するのに効果的です。物事の関係性や、情報の大小を比較して捉える際に役に立ちます。難題や難問は大体において全体像をとらえることにまず労力がかかりますので、このような方法を用いるか否かで大きく変わってくると思われます。
やり方は様々ですが、例として筆者が読書をする際に以下のような形で書籍の要約を作成しています。手書きでもよいので、まずは自分の手を動かしてみましょう。
例:『コトラーのマーケティング5.0』読書時のマインドマップメモ(細部省略)
3. 他人に説明してみる
人に困っている内容について話すということも解決の糸口には良い方法です。
人に現状を説明するためには全体像を伝える必要が出てくるので、自然と内容の整理が行われます。また、頭の中では思考がぐちゃぐちゃと溢れてしまいやすいですが、口から出せる音は1つなことも特徴です。
さらに、聞き手にアドバイスや追加の質問をもらうことで、複雑に絡まった現状を細かくとらえることが出来やすくなります。
ただ、聞き手となる相手が必要なのが難点ですね。
数学に限らず仕事にも共通して様々な難問は、一見複雑に見えても、一つ一つを細分化していけば、必ず解決にたどり着くことが出来ます。ほんの少しの粘り強さと工夫で解決までの道筋が見えるかもしれませんので、困った際にはぜひ一度お試しください。