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会社で注意をされると嫌な気分になる?【偉人の名言に相談しよう,vol.2】
2023.05.30
- 竹本塾・竹本図書館
大人になってから、他人に注意なんて受けたくない?
他人に注意されると、どうしてもマイナスな気持ちになってしまいがちです。
注意してくる相手や注意の内容にもよりますが、ついイヤな気分になって受け入れたくなくなったり、反発したりしたくなることもあるのではないでしょうか。
まして大人になると、注意を受けることはプライドが傷付けられたと感じることも少なくないと思います。
しかし、注意は往々にして自分を改善していくために、大変重要な情報であり、貴重な価値を含んでいることが大半です。
とはいえ自分の感情が納得できない、そのような方には偉大なとある作家の言葉が参考になるかもしれません。
「忠告を受け入れられる者は、忠告を与える者よりも優れていることがある。」
この言葉は、かの有名なゲーテとも親交を深め、社会に様々な影響を与えた18.19世紀の作家、カール・ルートヴィヒ・フォン・クネーベルの名言です。
本当に簡単な言葉でまとめると、
「他人の注意を素直に受け入れられることは、本当にすごい人の証だよ!」
という意味ですね。
似たような言葉に「真に強い人間は、自分の弱さを認めている人間」というものもありますので、自分の現状を客観的に受け止めることができるということは難しい分、それだけ人間としての器の大きさを表しているのかもしれません。
もし、あなたが成長したいのであれば、他人の忠告に言い返したくなるような気持ちは脇に置いて、冷静に自分を客観的に振り返ることが必要かと考えられます。
・・・とはいえやっぱり難しい?
しかし世の中「言うは易し、行うは難し」という言葉がある通り、頭ではわかっていても心が追い付かないことがあります。
このような時には、深呼吸をしたり文字に起こしたりなどの対処法がオススメとなりますが、
最後に1つ「自分の頭の中の器を空っぽにする」という意識を持つことをご紹介します。
これは禅の教えにございまして、とある僧侶が問答をする中で登場する有名な逸話です。
昔々、あるお寺に一人の高名な僧侶がいました。
ある日、僧侶のところに一人の武士が、仏門の教えを請いに訪れました。
武士が、自分の学んだことや自身の考えを僧侶に話し続けていると、
僧侶は突然、武士に対して「お茶はいりますか?」と聞きました。
欲しいと武士が答えると、僧侶は器にお茶を注ぎ始めました。
しかし、器が満杯になっても僧侶はお茶を注ぎ続けます。
「おい!お茶があふれているぞ!」
と、武士が僧侶に言うと、僧侶は武士にこう返しました。
「これが、今のあなたです。」
この言葉に武士はハッとして、静かに黙り僧侶の教えを受けるようになりました。
この逸話が何を示しているかというと、
茶の器も頭の中の器も、中が満たされていると追加で何かを入れることができないということです。
例えば自分のプライドや虚栄心、または知ったつもりになっている知識によって、頭の中がいっぱいになっていれば、肝心な学びの機会がどれだけあっても逃してしまいます。
ですので何か注意や教えを受ける時には、色々なことが頭の中に浮かぶかと思いますが、一旦は脇において自分の頭の中の器を空にするイメージをされてみると良いかもしれません。
忠告を受け入れるということは難しく、それだけ出来ていない人も多くいるため、出来るように意識を持っているだけで大きく差をつけることが出来ます。
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