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フィードバック機能をマネジメントプロセスに組み込み、業績達成・人材育成を実現する【人材育成のタネ,vol.12】

2023.05.09

  • 人材育成のタネ
  • 竹本塾・竹本図書館

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ビジネスの質を高める「フィードバック」とは?

 

ビジネスにおけるフィードバックとは、行われた仕事に対する評価や改善点を伝えることを指します。

 

基本的には上司から部下に対するものですが、ほかにもプロジェクトリーダーからメンバーへ行うこともあれば、先輩から後輩、メンターから新入社員へ行うこともあるでしょう。人事担当者のなかには、「組織活性化のために、もっと『フィードバック』の機会を増やそう」と考えていらっしゃる方もいるかもしれません。

 

ビジネスシーンで行われるフィードバックは、「ポジティブフィードバック」「ネガティブフィードバック」の2つに大きく分けることができます。

 

 

「ポジティブフィードバック」とは、

単に部下を褒めるだけではなく、部下が仕事に対して自信を持ち、積極的に取り組めるようにするものです。

具体的には、感謝・ねぎらいの言葉、仕事の良い点、成長したと思える点などを具体的に伝えることを指します。

 

「ネガティブフィードバック」は、

良くなかった点を伝えて改善してもらうものです。

こちらは、聞く側からするとあまり好ましい内容ではないでしょうが、なければよいというものではありません。

むしろ、部下の成長を促すために不可欠なものだといえるでしょう。

 

 

 

 

「フィードバック」の効力とポイントについて

 

フィードバックの目的・効果は複数ありますが、フィードバックを重ねることにより、以下のような効果が期待できます。

 

 

仕事に対して適切な対処ができる

部下が他の部署や顧客から困難な問い合わせや要望を受けたときに、経験やスキルの高い上司からのフィードバックで、より適切な行動をとることが可能になります。

 

仕事の質が向上する

上司から仕事の対処の仕方や進め方の指導を受けることにより、部下は適切な対処方法や進め方を学んで成長し、仕事の質を上げていくことができます。

 

モチベーションが高まる

上司からのねぎらいや感謝の言葉、フィードバックによる仕事の成果などから、部下はモチベーションを高めることができます。

 

チームに信頼関係が構築される

フィードバックを通じてコミュニケーションが活性化されることにより、上司・部下間の信頼関係が構築されます。

 

 

もっとも避けたいのは、フィードバックを行わないことです

例えば、上司が部下に対して仕事を任せているにもかかわらず、フィードバックしないまま仕事を放置した場合、部下が成長しないだけではなく、最悪の場合、業務が停滞することもあります。上司は部下の仕事の進捗を確認して、フィードバックを行えるようにしておきましょう。チーム全体で共有できる振り返りツールを活用すると、仕事の質や多様性への対応が向上するという効果が期待できます。

 

 

フィードバックは、その場ですぐに伝えるのが基本です。

時間が経過してから伝えても、「なぜ、すぐに言ってくれなかったの?」「いまさら言われても対応できない」というように、部下は不信感を抱きやすく、業務に問題が生じるケースもあります。特に直属の上司は、報告を受けたとき、ミーティングのとき、気がついたときなど、できるだけ頻繁に部下にフィードバックを行うのが効果的です。

 

 

ビジネスにおいて、フィードバックは非常に重要な意味を持ちます。

 

適切なフィードバックが行われれば、チームとして迅速、かつ適切な行動をとることができ、仕事に対して自信を深めることができます。モチベーションが高まり、仕事のやり方を学ぶことで大きな学習効果も生まれます。フィードバックの質が、チームとしての仕事の質に直結するといっても過言ではありません。仕事の成果を上げ、部下との信頼関係を構築するためにも、日々の管理プロセスの中にフィードバックという機能を取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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