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“今こそ“考えて欲しい組織一丸として取り組むナレッジマネジメントについて【人材育成のタネ,vol.5】
2023.02.07
- 人材育成のタネ
- 竹本塾・竹本図書館
ナレッジマネジメントとは?
ナレッジマネジメントとは、社員がもつ知識や経験、ノウハウを企業内で共有することで
企業全体の生産性や競争力、企業価値を高めていく経営手法です。
効果的に実践することで、業務の効率化や人的コストの削減を図ることも可能です。
さまざまな働き方が求められる組織において、ナレッジマネジメントを経営に活かす企業が増えています。
従来は個人が持っていた暗黙知(ベテランの経験知識や熟練工のスキルなど)を企業内で共有し、
新たなイノベーション(技術革新)を促し、全体的な生産性を向上させるための管理手法です。
組織が持つ知識には以下の2つがあります。
「暗黙知」
暗黙知とは、個人が持つ蓄積されてきた知識やノウハウ、長年の勘などと言われるものです。
暗黙知は言葉や文章で表現しないと「知識」として共有されにくいといった特徴があります。
「形式知」
形式知とは、言葉や文章で表現された「知識」であり、データなどが形式知にあたります。
暗黙知を言葉や文章で表現したものが形式知となり、企業内で活用されます。
こうした暗黙知を形式知(文章や図表、数式などによって説明・表現できる知識)へと転換し、組織的に共有することができれば、
さらに高度な知識を生み出し、組織全体を知的に進化させることができるというのがナレッジマネジメントの基本的な考え方です。
ナレッジマネジメントの活用手法としては、主に以下の4種が挙げられます。
①経営戦略の分析と策定
ナレッジマネジメントの活用により、組織内の多様な知識を多角的に分析することが可能になり、
その結果は経営戦略に役立てられます。
②ベストプラクティス(効率的な方法)の共有
ナレッジマネジメントの活用により、有能な社員の思考や行動、ノウハウをデータベース化することができ、
他の社員が効率的に成果を出せるようになります。
③顧客知識の共有
ナレッジマネジメントの活用により、顧客の要望やクレーム、対応方法などが企業内で
共有できれば、どの部署においても共通の対応ができ、結果として顧客満足度を上げることが可能です。
④専門知識の提供
ナレッジマネジメントの活用により、個人が得た専門知識をデータとして蓄積できれば、
企業内でその知識を必要な人が必要な時に、効率的に利用すること
つまり、ナレッジマネジメントを活用すれば、多角的な経営戦略の策定や社員の成果アップ、
顧客満足度アップ、専門知識の効率的な共有など、企業にとって価値ある結果を期待できるのです。
それではどのように暗黙知を形式知化するのか?
そのプロセス詳細については、また別の記事でお伝えします。それまで組織でどのような暗黙知が存在するか?ご検討ください。組織の生産性向上を図るために今こそナレッジマネジメントが必要なのです。