お客様の事例 CASES

CLIENT カスケホームグループ
(株式会社安藤嘉助商店)

新卒社員からの声を活かした、育成制度の改善のループ

【会社紹介】
「リフォーム」「不動産」「新築」など住宅に関する各サービスを、一つの店舗で総合的にサポートさせていただく、ワンストップサービスをご提供。お客様の負担を少なく、スムーズに対応させていただきます。
「住み継ぐ」という言葉をモットーに、岡山市・倉敷市・総社市・浅口市・笠岡市・井原市にて、年間約3500件のリフォームをはじめとした、お客様の暮らしや街づくりに対して、貢献させていただいております。

【本事例の目次】

1. カスケホームグループでの新人育成の仕組み
– ①カスケ・カレッジ
– ②先輩とのバディ・システム

2. 今年度、新しく見えた育成の改善点
– ①カスケ・カレッジ
– ②先輩とのバディ・システム
– ③先輩とのバディ・システム

3.今後の展望

事業内容

・不動産事業
・新築住宅事業
・リフォーム事業
・リノベーション事業

[ 創業 ]
明治16年

[ 資本金 ]
1,000万円

[ 代表者 ]
代表取締役 安藤 辰

社員数

74名

公式サイトURL

https://www.kasuke.co.jp/

研修プログラム

01. 育成の背景 新人育成に力を入れるようになったキッカケ

新卒からの声を取り入れ、柔軟に改善の対応

カスケホームグループは、16年前から新卒採用を始めましたが、最初はまだ育成環境が全然整っておりませんでした。

幸運な事に、当時入社したばかりの新卒の社員たちが、「やって覚えろ」「分からないことがあったら聞いて」というような言葉だけで放置されていた教育方法に課題を感じて、教育体系図と併せて意見を提起してくれました。
それに対して当時の上司や経営幹部たちが、新卒社員たちから上がった声を重要視したことで、即座に育成の環境や方法について見直しました。
そこから10年近く新人育成を続け、年々改善を重ねたことで、現在の育成の取り組みとなりました。

2. 育成の取り組み カスケホームグループでの新人育成の仕組み

取り組み①:カスケ・カレッジ

始めの4月から6月末までの約3ヵ月間は、部門全体の新入社員をあつめて、会社について理解をしたり、社会人としての基礎能力を高めたりするような研修や課題を与えて、手厚く育成する期間を設けています。

その期間の間に、同期との仲間意識を築いたり、配属までに必要な基本的な業務理解や基礎知識の習得、また気持ちの準備ができるようになることを狙いとしています。

さらに、全体をあつめて育成の期間を設けることで、新人たちに合わせて柔軟に課題のレベルを調整したり、素早いフィードバックを与えたりできる仕組みづくりとなっています。

取り組み②:バディ・システム

カスケ・カレッジの期間が終わった後は、それぞれ現場へと配属されます。配属後は、OJT(業務を行う中で学習する育成法)が中心になってくるため、すぐに新入社員が相談やアドバイスが出来るように、配属先の年齢が近い先輩とペアを組んで育成をする「バディ・システム」を採用しています。

新入社員が安心して、職場内で上司に頼れるようにすると同時に、新人育成の責任の所在が明確となり、バディを組む先輩側のスキルアップにもつながります。

バディは翌年の3月頃まで組んで、先輩とともに仕事を徐々に覚えていきつつ、2年目から自立した状態で一人立ちができるようにしています。

3. 改善 今年度、新たに見えてきた新人育成の改善

ーSWITCH WORKS 新入社員研修 フォローアップ調査を通じてー

2023年度新入社員実態調査フィードバックシート10月版

【SWITCH WORKSより商品紹介】
カスケホームグループ様では2023年度、弊社SWITCH WORKSの「新入社員研修 フォローアップ調査」をご活用いただきました。
このプログラムは、岡山の企業様の新入社員に対して、毎月の実態調査となる定期アンケートを実施するというものです。

毎月の調査を行うことで、新入社員一人ひとりがどのような喜びや悩みを感じているのかを、定性・定量を踏まえて把握できるようになります。さらに、岡山に就職した新入社員たちの間で、共通する意識や思考の傾向を分析することによって、新入社員に対して有効な育成への理解を深めることが可能となります。

また、新入社員が職場ではあまり表に出さない、心の中で感じていたギャップ感や早期離職のサインに気づけるようにすることで、人事領域の改善のヒントを具体的につかむことができます。

※左図は、新入社員の全体傾向のフィードバック資料抜粋

SWITCH WORKS新入社員研修の内容はコチラ

改善① 新入社員が抱くギャップの把握と改善

調査を実施したことで、これまで会社側が把握できていなかった、新入社員が認識していたキャリアパスについて、ギャップを抱いていたことを把握出来ました。

この新人の意見を元に、曖昧となっていたキャリアパスを明確化し、次年度以降にもつながる雇用条件や育成の設計について、改善することが出来ました。

改善② 育成精度の向上

これまでは新人たちのスキルレベルを、上長個人が感覚的に判断して育成をしていたり、バディ同士の相性によって差があったりと、育成が属人的になっていました。
そこで、毎月の調査の結果を各店舗の管理者にも共有したことにより、新人の育成や関わり方について、共通認識を築くことができたので、現場での育成意識や判断の精度が上がった感覚があります。

また調査の回答から、新入社員一人ひとりの性格や特徴が、形としてより見えやすくなり、バディ・システムを動かす資料としても役立ちました。

改善③ 会社全体での教育意識の向上

今回調査を行ったことで、ブラックボックスとなっていた社内での育成の取り組みを明確化することにつながり、経営陣を含めて社内全体が新人の育成に興味を持ち、より一丸となって育成しようという意識が進みました。

また新入社員の全体傾向の調査結果を参考にすることで、「次にどのように育成すればよいか」「どのような関わり方をすれば良いのか」について、社内全体でより具体的に理解されるようになったと感じます。

4.今後の展望 会社一丸での社員育成をレベルアップ

「育成者側の育成」が重要課題

今年度、育成について改善を重ねたことで、新たに見えてきた課題は「バディ・システム」における、指導側の若手・中堅層の社員が育成で困っていることについての改善です。

指導をする先輩側の困りとして、「自分の指導のやり方が正しいのか分からず自信がない」「他の店舗での育成のやり方が分からない」「どのくらいの期間で、どこまでの能力に到達させたいのか、自分の認識があっているかわからない」「成長を実感させる言葉選びや、見守るべきか注意を挟むべきかを見極めたりする判断が難しい」といった悩みを抱えていることを、新しく把握することができました。

今後はこれらの課題を改善していくために、バディを組む先輩社員への育成支援やフォローアップと、新入社員たちが次の目標や自分の現在の達成度をより分かりやすくするために、育成における長期ゴールと、その過程で達成すべきショートゴールの設計について、明確でより良いものとするために改善に取り組んでいきたいです。

Corporate Information 企業情報

会社名 カスケホームグループ(株)安藤嘉助商店
所在地(玉島本店) 〒713-8122
岡山県倉敷市玉島中央町1-22-30
電話 カスケホーム:0120-570-444 / 086-526-1313
カスケ不動産:0120-570-433 / 086-441-2070
創業 明治16年
代表者 安藤 辰
資本金 1,000万円
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