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人に関する戦略は存在するのか【竹本塾 人材育成のタネvol.38】
2024.12.12
- 人材育成のタネ
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経営資源である「ヒト」に注力する人材戦略は、経営目標を達成するために欠かせない取り組みの一つです。
しかし、人材戦略といっても具体的な取り組み方が分からず、苦労している人も多いかもしれません。
●戦略人事と人材戦略
人材戦略とは、経営目標の達成を目的として策定する計画や施策を指します。
企業は、人材戦略の他にも営業戦略や組織戦略、事業戦略などを掲げ、経営目標達成を目指します。
その中でも人材戦略は、社員の確保や育成、配置など人材に関わる戦略です。
目的としては、企業が求めるスキルや能力を持った人物を育成し確保することで、経営目標の達成に活用することが挙げられます。
類似する言葉として戦略人事がありますが、人材戦略とは意味が異なります。
戦略人事は、事業ごとにおける目標達成を目的として人材業務を担う取り組みです。
一方で、人材戦略は企業が掲げる経営目標の達成を目的とした計画や施策です。
人材戦略では人材の有効活用を通し、組織の将来に直接的に関わっていく重要な取り組みです。
●社員の定着率を上げるために
雇用の流動性が加速化する現代では、人材の定着を図る人事戦略の重要性が高まっている近年、
社会人として一つの企業に勤めることにこだわらず、転職活動が活発化しています。
そのため企業は効果的な採用活動や人材の能力最大化を図り、社員の定着に取り組む必要があるのです。
例えば、持っているスキルを最大限生かせる部署や業務への配置によって、
社員のモチベ ー ションが高まり、帰属意識の向上が期待できます。
社員の離職理由には、職場の人事労務に関する理由が多く挙げられており、
人材定着を目指す上では、人材戦略の取り組みが必要であることが伺えます。
内閣府が発表している「平成 30 年版子供・若者白書」では、
離職理由として仕事が自分に合わなかったためと業務内容に関する理由が最も多くなっていますが、
そのほかは人事労務管理に関する理由がほとんどです。
例えば、人間関係がよくなかったため、労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったためなどの報告から、
人材定着の実現には、企業が効果的な人事戦略に取り組み、
職場の人間関係や就労条件の見直しなどの施策を検討することが必要だと思います。
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