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新入社員たちは就活後に、何を意識して生活しているのか?【新入社員4月の実態調査②】
2024.04.18
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- 調査報告
弊社SWITCH WORKSでは、岡山県下の企業に就職した新入社員が抱える、企業選びや働き方における意識・価値観の傾向を把握するために、今年度も入社初週の新入社員たちに調査をいたしました。
今回の記事では、岡山の企業に就職した新入社員が「内定を得た後、普段の生活以外で意識して取り組んだことは何か」についての調査結果をご紹介いたします。
調査の概要
〇調査対象者・サンプル数
2024年度4月に実施された、弊社の新入社員研修の受講生。
【合計人数】131名(計27社)
【性別】男性:76名 女性:55名
【卒業学校種別】大学院卒:6名 大学卒:82名 短大・専門・高専卒:31名 高校卒:11名 会社員:1名
〇調査期間
2024 年 4 月 2 日 ~ 4 月 7 日
〇調査方法
研修開始前に、オンラインでの質問紙調査によって実施。
まずは2024年度のみの結果を確認すると、最も多く選ばれた項目は「今のうちにたくさん遊んだ」がダントツでした。
就職前の学生へのアドバイスとしても「今のうちに学生だから出来る経験をしておこう」「今のうちだからこそ、しっかりと遊んでおこう」といった内容がよくされていることから、ある意味では現実的な結果と考えられます。
2番目に多い項目「生活習慣を改善した」については、弊社2024年度内定者研修の受講生の間でも、グループワークでのディスカッション中に「社会人としての生活リズムに適応できるかが心配」といった不安や悩みの声が多く挙げられたことから、新入社員たちにとって重要な課題であるとの認識を持っていると推測ができます。
今回の調査をさらに深く掘り下げて分析した内容は、2024年5月22日(水)にオンラインでの無料公開セミナーにてご紹介予定です。
つづいて直近4年間の結果を比較すると、2023年から新しく項目に加えた「今のうちにたくさん遊んだ」と、「海外や国内旅行に行った」の2項目が、過去3年間と比べて2024年で非常に増えています。これは、新型コロナウイルスが収束したことによる影響であり、それ以前の新入社員たちが遊んだり旅行したりしにくい環境だったことが回答率が低い原因となっていたと考えられます。
注目すべき点として2024年度、「時間を守ることを意識して行動した」「身だしなみや言葉遣いの確認をした」「日頃からメモを取る練習をした」といった、社会人の基礎基本となるマインド・スキルを身につけるための行動に対する回答の割合が、これまでに比べて大きく減少し、逆に「資格の習得に励んだ」「自分は会社で何をしたいかを考えた」といった業務スキルや実務面のマインドに関する回答の割合が増えています。
この理由としては、全体的な若者たちの間で自身のキャリアについての関心が早期から高まっていると推測される一方、社会人としての基礎能力について重要視する度合いが下がっているのではないかとも考察ができます。
内定者が、社会人になるために準備をするような行動を、社会学の用語で「予期的社会化(anticipatory socialization)」と呼びます。
これは、参加を希望する集団の価値基準を事前に学び、内面化したり準備したりすることで、集団への参加(入社)した後の組織適応を円滑にしたり、また集団に受け入れられた後の効果的な成長にとって役に立ちます。
内定者に対してのアプローチとして、事前課題を与えたり、職場見学やインターンを通して会社への理解を前もって深めることは、内定者にとって予期的社会化のための理解や判断の材料になるため推奨されると考えられます。
新入社員の入社前の準備は、上記のような予期的社会化が重要となりますが、入社後については「新入社員の職場への適応」や、「新入社員の成長段階に合わせて、適切なタイミングに適切な教育・学習の実施」が重要になってきます。
弊社では、入社前の準備段階では「内定者研修」、入社後の成長段階に合わせた学習内容の提供では「新入社員研修・追加コース各種」、そして新入社員への組織適応支援については「新入社員フォローアップコース」と、それぞれの課題や必要性に応じたご支援が可能となっております。
ご興味のある方は、以下のリンクより詳しい内容についてご確認ください。