お知らせ NEWS & LIBRARY
今だからこそ!真剣に人材育成にいて考える【人材育成のタネ,vol.25】
2023.09.26
- 人材育成のタネ
- 竹本塾・竹本図書館
企業の成長にとって、人材育成は重要度の高い課題です。
しかし、そもそも「人材育成とは何か」について、明確に答えを持っている人は少ないのが実情です。それは、人材育成を担うはずの人事担当者も例外ではありません。人材育成について深く理解しないまま進めようとしても、解決すべき課題が見えることはなく、期待した成果も得られないでしょう。
そこで今回は、人材育成の意味と定義、企業にとって人材育成が必要な理由を紹介します。
そもそも「人材育成」とは?
人材育成とは、社員を「企業の経営戦略や業績向上の実現に貢献できる人材」として育てることです。
そうはいっても、必ずしも経営幹部を育てること、〇億円を売るセールスパーソンを育てることが目的ではありません。自立した社員として責任ある行動をとることができ、的確な判断ができるスキルを身につけた人材に育てることが重要です。そのためには、日常業務における正確性や迅速性はさることながら、自社の掲げる目標を理解することも必要です。成長とともに、企業の業績向上にも意識を向けられるようになり、仕事へのモチベーションも高くなっていくことが望ましいでしょう。
現状、日本企業は深刻な人手不足に直面しており「2030年には約1,000万人の労働力が不足する」といわれています。多くの人材を集め、その「数」に頼っていては、いずれ限界がくるでしょう。
このような状況を乗り越えるには、社員の能力を向上させ、生産性を高めることがもっとも現実的です。
そのためには、今後の自社のビジョンを踏まえたうえで、今後の社会において求められるスキルを社員自身が磨いていく必要があります。ひいてはそれが、企業の明るい未来をつくるでしょう。
人材育成の状況は、そのまま企業や組織の利益に結びつくといっても過言ではありません。
人材が育たず、社員の早期退職となれば企業にとっては大きな損失です。たとえ大企業でも新卒入社から3年以内で退職するケースが珍しくありません。採用活動には多くの費用がかかるうえ、たとえ短期間であっても育成にはコストが発生します。早期の退職とならないよう、企業として工夫する必要があるでしょう。人材育成を実施するにあたり、自社のどこに課題があるのかを把握していないケースもあり、力を入れているはずなのに成果が出ないという現実に直面することもあります。
ここでは、企業が抱える人材育成の課題を4つご紹介します。
人材育成の4つの課題
①人材が育つための社風・企業風土が整っていない
企業風土は、その企業が長年にわたって築いてきたものであり、すぐに変えられるものではありません。
それゆえに、個人がいくら能力を磨こうと思っても、企業風土がそれを許さない状況が生まれている場合があります。人材が育たないのは個人の問題ではなく、企業側に問題がある可能性もあるのです。
②人材育成に明確な目標がない
人材育成でもっとも重要なのは明確な目標です。
企業が求める人材のスキルや人材像が明確でない場合、企業と社員が目標を共有できません。人材育成の目標がないことは課題のひとつであり、早急に改善が必要です。社員が自身の成長に対してポジティブに取り組むためには、具体化された人材像のイメージが必要不可欠です。
③研修内容が充実していない、もしくは思いつきで設計してしまっている
研修は人材育成に欠かせない要素です。
しかし「誰に、いつ、どのような」研修をするべきかわからず、充実度の低い内容となっているケースも少なくありません。人材育成において、研修は、新卒入社や中途入社の社員に対するものだけでなく、管理職の社員に対するマネジメント研修も非常に重要です。
目標や課題を設定するといった指導者としての力は、現場の仕事をこなしているだけで身につくものではありません。
④人材育成の成果が評価されていない
人材育成の成果が正当に評価されていない企業では、人材育成が進みにくい傾向があります。
ここで重要なのは、人材育成とは時間がかかるものであるという認識です。採用した人材がその日からすぐに活躍するケースは極めてまれであり、基本的には中長期的な戦略と考える必要があります。
皆様の会社はいかがでしょうか?一度自社と照らし合わせ、課題を特定し、解決策を考え、「手遅れ」にならないよう、取り組んでみてください。
人材の育成に関する設計や評価は、局所的であったり場当たり的だったりする対応では必ず限界が来ます。
逆に社員からの目線に立てば、かえって不信感につながるような行動もございます。
弊社でもご協力出来ることがあるかもしれませんので、もしお悩みのある方はコチラを一度ご確認ください。