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若手社員交流の罠【コミュニティラポール:小林の採用手帳,vol7】

2023.07.04

  • ラポール小林の採用手帳
  • 竹本塾・竹本図書館

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就職求人活動での若手社員の登壇は必要か?

 

今回は「選ばれるための戦略」として、現場社員の登壇について考察します。

 

前回もお伝えした通り、学生側も企業を選ぶ明確な判断基準があるわけではありません。

 

そのような状況の中でどんな人がいる職場が理想であるかは、過去の経験と紐づけてイメージすることができます。そして、学生が選考に進む動機として組織風土や職場環境は大きく影響します。

 

そのため、座談会など社員と触れ合える機会は、効果的に働くケースが多いのでしょう。

 

 

 

 

若手社員交流の罠

 

しかし、どこの企業も座談会は行っていますし、「人間関係悪いですよ」なんてことを言う企業はないため、差別化が非常に難しいと考えます。では、どのように差別化を図れば良いのでしょうか?

 

大切なことは、登壇者に目的意識と共通認識をもって参加してもらうことだと考えます。

間違っても、若手社員にただ登壇してもらうことだけが目的になってはいけません。

 

 

私も前職の時に若手社員代表として、学生の前で話をしたことがありますが、学生が何を求めているのか、何を優先的に伝えるべきかあやふやなまま終了したことが何度かありました。「学生からの質問にリアルを答えてくれれば良いよ」と言われていたため、特に準備することなく参加していましたが、登壇していた3名とも伝えることがバラバラで、その場で何とか足並みを揃えていた記憶があります。

独立してから、コンサルティングやインターンシップ設計などで複数の企業様の座談会に同席させてもらいましたが、同じように勿体無いなと感じる場面によく出くわします。

 

 

採用担当者からすると、現場社員に登壇してもらうのは忙しい中で申し訳ないと感じるかもしれません。しかし、事前に目的意識と共通認識をすり合わせしておくことが「リアルではない」ということには繋がりません。

 

現場社員は採用に対しての知識はほとんどなく、現場が欲しいと思う社員と経営層が欲しいと思う社員のズレが生じている場合もあります。その結果、学生側の質問やその場の空気に依存し、人間関係の良さが伝わるだけになってしまいます。どうせ巻き込むのであれば、なぜ採用に力を入れる必要があるのか、何を会社の魅力として優先的に伝えるのか、どんな学生を必要としているのか、学生とどのような接点を持つのか、目的と共通認識をしっかりと擦り合わせをしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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