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自律型人材が求められる理由と、変容のためのポイントとは【人材育成のタネ,vol.11】

2023.04.04

  • 人材育成のタネ
  • 竹本塾・竹本図書館

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「自律型人材」とはどのような人材か?

 

 

「自律型人材」とは、自分自身の価値観や信条・意思に基づいて、何をすべきかを考え判断・行動して、業務を主体的に遂行していける人材を意味します。上司からの細かな指示を待つのではなく、自主的に取り組み、成果を導くことができるのが特徴です。当然ながら、こうした「自律型人材」が多い企業は、組織としての動きも非常に速く、成長を遂げやすいと言えます。

 

なぜ、今「自律型人材」の必要性が高まっているのであろうか。その理由として、3つの観点を紹介したいと思います

 

 

 

①「世の中の大きな変化に対して、柔軟な対応が求められている」

 

激化する顧客ニーズの多様化・複雑化、IT技術の急速な発展など、世の中は大きく変化しつつあります。そのなかでも、企業は時代の流れに迅速かつ的確に対応していかなければ、永続的に成長していけなくなってきているのです。「自律的人材」は、環境の変化に応じて自ら判断・行動していけます。そうした人材が多く揃っていることが、存続への条件となってくると言っても過言ではありません。

 

 

②「”ジョブ型雇用”への変化」

 

「メンバーシップ型」から「ジョブ型」への雇用スタイルの変化も、「自律型人材」が注目される大きな要因です。
従来、日本では「メンバーシップ型」が主流であった。つまり、社員に幅広いスキルを身に付けさせることに主眼が置かれていたのだ。だが、今日では完全に「ジョブ型」にシフトしつつあります。この雇用スタイルだと、より専門的なスキルが求められるので、自己研鑽が非常に重要となってきます。
「自律型人材」は、自らのリソースを活かして学び、成長していけるとあって、存在感をますます高めているのです。

 

 

③「働き方の多様化」

 

フレックス制や時短勤務、テレワークなど、働き方が多様化していることも、「自律型人材」が注目される背景の一つと言えます。その分、管理職のマネジメントが難しくなってきているため、自分で考え判断しながら業務を遂行していける「自律型人材」の必要性が高まっています。

 

 

 

 

どのように自律型人材を育成すべきか?

 

では具体的に、どのようにして自律型人材をどのように育成すべきなのか

実際に自律型人材として成果を出している人の思考・行動を分析してみたところ「共通の習慣」を見つけ出すことができました。

 

それは、

 

①:Goal(目標)を常に意識し、

②:Pre(事前準備)に時間を使い、

③:On(実行・修正)を柔軟に行い、

④:Post(振返り)から成功・失敗のポイントを学び、仕事の成功確率を高める。

 

というものです。彼らはそこから学び(ナレッジ化) 、仕事成功の 再現性 を高めているのです。
つまり、自律型人材・仕事ができる人・ハイパフォーマーは、セルフマネジメント能力が優れている特性があるのです。

 

 

 

これだけ聞くと「そんなの当たり前」「分かっているよ」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

ですがほとんどの方が、この行動特性ができていないという事実が弊社独自の調査の結果、分かりました。

 

例えば私たちは、何かしらのGoalを人事考課場面で設計したり、会社の中期・単年度計画を策定したり、個人でも年初に「5キロ痩せる」と設計したりします。ですが、日々の私たちの取り組んでいる行動は、本当にそのGoalに繋がっている行動をしているでしょうか?取り組んでいるのは、日々のTASKであり、立てたGoalと行動が繋がっていないのではないでしょうか。これでは成果に繋がるはずはありません。仕事ができる人はGoalを意識するだけでなく、日々のTASKにもきちんと落とし込まれているからこそ、成果に繋がるのです。

 

 

今後の会社の将来を担う自律型人材。どのようにして計画的に育成するか、今こそ、管理職のマネジメント能力が問われる時代となったのです。

 

 

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