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これからの時代を生き抜くには「組織力強化」しかない【人材育成のタネ,vol.10】
2023.03.22
- 人材育成のタネ
- 竹本塾・竹本図書館
組織力の高い企業の特徴とは?
「組織力」とは、組織として団結することで発揮される大きな力のことを差します。
社員全員が団結しなければ、組織力は効果的に発揮されません。そのため、組織力の強化には、社員個々の能力向上よりも、組織として団結し全体の能力を高めることが重視されます。組織力と似た言葉に「チームワーク」がありますが、チームワークとは、組織力を構成するひとつのパーツであり、要素だといえます。あくまでも、部分であって全体ではないため、チームワークだけを身につけても、組織力を発揮できるとは限りません。
すなわち、より良い企業を作り上げるためには、チームワークよりも組織力が求められているのです。現在成長過程にある企業であれば、組織力を高めることでより規模を拡大することができます。また、すでに成長を遂げている大企業も、組織力を見直してみることで、自社の課題に気づくことができるかもしれません。組織力が高い企業には、共通した5つの特徴が見受けられます。
1:人間関係が良く心理的安全性が高い
2:コミュニケーションが活発
3:企業と従業員が目標を共有している
4:人事配置に個人の能力が反映されている
5:人材育成制度が整備されている
例えば、「1:人間関係が良く心理的安全性が高い」についてですが、組織力の高い企業では、人間関係が良好で、心理的安全性が高い傾向にあります。最も具体的な例として、助け合い精神の浸透があげられます。誰かが起こしたミスに対して、避難や批判をするのではなく、周囲の人間がサポートや協力を進んで行う姿勢が整っています。
社員同士が互いに支え合い、助け合うことで信頼関係が構築され、組織にまとまりを持たせます。
また、「2:コミュニケーションが活発」も重要な要素となります。活発なコミュニケーションが行われる企業では、社員間の信頼関係が築き上げられており、コミュニケーション不足による問題に直面する心配がありません。特にリーダーと部下の信頼関係が構築されていると、自らの意見を言いやすく主体的に働ける風通しの良い職場となります。
意思疎通ができない状態では、同じ方向性を目指し団結するような環境は生まれません。
組織力の強い企業こそ、リーダーと部下間はもちろん、社内全体としてコミュニケーションが活発であるといえます。
組織力を高められる管理者のスキルとは?
また、組織力を向上するには、組織を束ねる管理者の有能性も必要不可欠です。管理者は、以下で紹介するスキルを正しく習得・発揮することで、組織のまとまりを強固なものにし、組織力の向上が期待できるようになります。
組織力を上げるために管理者に求められるスキルは以下の5つです。
1:従業員を動かすリーダーシップ
2:行動力
3:課題解決力
4:人材マネジメント力
5:コミュニケーション能力
一足飛びに能力向上することは難しいかもしれませんが、計画的にどのような場で、具体的にどのように能力を向上させるかの計画を策定しなければ、いつまでたっても、日々の業務の繰り返しです。目まぐるしく環境変化が起きる現代だからこそ、さまざまな困難を乗り越える力強さや、新たなことに挑戦し続ける組織力の向上が強く求められています。
組織力が活かされている企業の特徴を取り入れて、目標を社員に浸透させ、積極的なコミュニケーションを図れるように社内を整備することが、結果的に従業員のエンゲージメントの向上や、組織全体の生産性の向上にも役立つはずです。